中国の戦国時代を背景にして、戦争に題材を取った日本のマンガ、「キングダム」は日本で大人気であり、2019年には実写化でも大ヒットした作品です。
しかし、実は「キングダム」は中国であまり人気を集めていない作品です。
「ONE PIECE」、「進撃の巨人」、「僕のヒーローアカデミア」などのマンガは中国でも人気が高いですが、「キングダム」は存在自体も知られていないようなのです。
そこで、今回は「キングダム」の中国人の反応、海外での人気が微妙な理由について解説していきます。
キングダムの中国人の反応は賛否両論?その理由とは?
中国春秋時代を背景に戦争を題材に取ったマンガである「キングダム」ですが、日本では大人気作品ですが、実は元ネタである中国ではあまり人気がないようです。
売上部数順位では日本でも人気の、「ONE PIECE」、「進撃の巨人」、「僕のヒーローアカデミア」などのマンガは中国でも人気が高いにもかかわらず、「キングダム」はあまり人気がありません。
その理由はなんなのでしょうか。
中国史に関する認識の違い
キングダム 1シーズン
・秦の始皇帝と名も無き少年が天下の大将軍を目指す王道戦国バトル
・王騎が大好きになる
・実際の史実とは違うからファンタジーとしてみた方がいいかも pic.twitter.com/ocUgGFeliR— 恋する小紅 (@wpNzt1LhF64UPJf) May 26, 2020
「キングダム」の人気がない理由の一つとして、中国史に関する認識の違いがあります。
中国戦国時代を背景にしたマンガである「キングダム」は、史実に基づいたストーリーではあるものの、考え方、中国歴史にの認識などについて、多少なりとも中国の人と違う部分もあります。
また、歴史に沿って描くと言っても、ストーリーを面白くさせるために、歴史を誇張して表現することもあるでしょう。
そう言った部分から、違和感を感じて、人気作品にならないというところもあるのかもしれません。
また、日本人は、大河ドラマや三国志など、壮大な背景を持つ歴史や戦争ものが好きですが、中国では、歴史が好きな読者は元々、それほど多くありません
そのためそう言った文化的な観点の違いが人気の差につながっているのではないでしょうか。
絵のスタイルが苦手
仕事休みに、仕事仲間に借りたマンガ「キングダム」を読んでたけど、めっちゃ面白いな…
世界観に入り込めるというか、ずっと読んでしまう… pic.twitter.com/o4IgPYOU95
— 旅する百姓 えんたく (@Entaku98) May 5, 2017
「キングダム」の人気がないもう一つの理由は絵のスタイルです。
中国人の多くの人は「キングダム」のスタイルがあまり好きではないので、マンガの内容もあまり読みたくないという人が多いようです。
中国で今、人気なのは「条漫」という、すぐに読めてしまうマンガ。
この「条漫」は、四コマから発展してきた新しいスタイルで、四コマより長く、内容もより充実しているのが特徴です。
また、中国のマンガファンは、見た目がきれいな絵が好きで、白黒より、カラーのマンガの方が受けがいいため、「キングダム」の画風があまり人気がないのかもしれません。
また、中国のマンガ家の悪劣さんは中国のマンガスタイルについて次のように話しています。
「中国の国産マンガはほとんど若い女性が読者で、中国のマンガスタイルは、その人たちに合わせた描き方になっていると思います」
引用:withnews
このように人気のマンガのジャンルが異なっていることもあまり人気がない理由の一つと言えそうです。
「キングダム」の評価できるポイントは?
評価ポイントはストーリー性と個性的なキャラクター
日本と比べるとあまり人気がない「キングダム」ですが、中国の中国のマンガ編集者の海帯(ハイタイ)さんは「キングダム」を次のように評価しています。
「日本は中国の古代研究もしっかりしているので、歴史をテーマにできる条件が整っています。マンガでも多くの人物や物語は史実に近く、ストーリーもよくできています」
「第1話から人を引きつける力があり、マンガの世界観、人物のストーリーや、関係図などが明解です。主人公への興味を引き立てる工夫がしてあります」
引用:withnews
「キングダム」は史実をもとにした作品ではありますが、当時の資料がほとんど残っていないという現実もあります。
そこを逆手に取り、原先生はオリジナリティあふれる春秋戦国時代を生み出している点や強い、弱い、賢い、愚かなど様々なキャラクターを描き、それぞれの個性を無駄にしていないところも評価されているのではないでしょうか。
また、多くの漫画ではありがちな「中だるみ」がキングダムにはほとんどなく、2006年に連載された当初から今までも一切の失速がありません。
まだまだ、中国や海外では有名なワンピースやナルトと比較すると、まだまだキングダムを販売するマーケットは小さく、海外で物凄く有名という訳ではないようですが、手に取ってもらえればきっと評価してもらえる作品ではあると思うので、ぜひ中国の方にも面白さが伝わると嬉しいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は「キングダム」の中国人の反応、海外での人気が微妙な理由について解説しました。
日本と中国との文化の違いもあり、人気には差があったようですね。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コメント
アメリカが日本風のアニメ作画で日本に売り込んだアニメに似てますね
伝説の少年アンはアメリカ本土ではエミー賞を取り、ネトフリでもトップですが
日本では一切知名度もなく、アメリカ人は日本人が閉鎖的だと決めつけています
しかし日本で受けない理由は分かります、まず主人公がスキンヘッドのアジア系で
女性キャラも褐色肌で目が大きいのですが、ファッションが本当にダサいのです
変に日本を意識したせいで、どう見てもインドと中国っぽい世界観になっています
おそらく中国人が見るキングダムはアバター伝説の少年アンのようなものでしょう
外国人が自国を舞台にした何じゃこりゃ感がダメなんだと思います