2015年に公開された映画「バケモノの子」
バケモノの世界の都市”渋天街”を舞台に親子の絆を描いた「新冒険活劇」となっています。
劇中では猪王山(いおうぜん)に育てられた”一郎彦”というキャラクターが登場します。
このキャラクターは「バケモノの子」という作品にとってなくてはならない存在ですが、”闇”の深いキャラクターでもあります。
一郎彦は自分の”闇”に飲まれて暴走しましたが、九太と熊鉄によって救われましたが、その後、一郎彦はどのように過ごしたのでしょうか?
また、性別や弟の次郎丸との関係性についても気になるところです。
そこで今回は映画「バケモノの子」に登場する”一郎彦”のその後や性別、弟・次郎丸との関係について解説してきます!
【バケモノの子】一郎彦のその後は?
バケモノ界でも優等生だった一郎彦。
しかし、ある時をきっかけに、闇落ちしてしまいますが、何が一郎彦を変えていったのでしょうか?
その理由について考察を交え解説していきます!
そもそも一郎彦とは?
ありのままの自分を愛し肯定することができず、心に闇を抱えてしまった一郎彦。
それは悪いことではなく、人間だったら誰にでもあること。#バケモノの子 より pic.twitter.com/DHN7Ls8Dkq
— 『竜とそばかすの姫』細田守最新作@スタジオ地図 (@studio_chizu) November 12, 2020
父・猪王山(いおうぜん)を尊敬しており、いつしか自分も父のように多くのバケモノに慕われ、立派なキバが生えると信じ、日々の稽古にも励んでいました。
しかし、一郎彦は、猪王山(いおうぜん)の実の子供ではなく、九太と同様の人間の子供。
猪王山と一郎彦の出会いは、雨が降り止まない人間の街でのこと。
路地裏に響く赤子の鳴き声に気づいた、猪王山(いおうぜん)は、濡れる赤子を抱え、渋天街に連れて帰り、我が子として迎えることを決意します。
この出会いこそが、一郎彦がバケモノの街で暮らすきっかけだったのです。
渋天街で逞しく成長していく一郎彦は、偉大な父である猪王山(いおうぜん)の影響が大いに受けています。
その証拠に、次郎丸が九太をいじめているところを目撃したシーンでは、一郎彦は次郎丸に対し、
「力は見せびらかすためにあるんじゃない、優しさのためにあるといつも父上がいっているだろう?」
と次郎丸に言い聞かせていました。
これは、猪王山が自分の力を見せびらかすことなく、大勢のバケモノに慕われていた姿を見ていたからこその言葉になっていて、猪王山のように優しい人物であることがが分かります。
しかし、一郎彦はなかなかキバが生えてこない、周りの子供はみるみる大きくなるということに「焦り」と「不安」が募る日々を過ごすように。
その時、追い討ちをかけるように弟の次郎丸にキバが生え始めます。
それを見た一郎彦は、ますます自分にキバが生えないことへの「焦り」と「不安」そして、「劣等感」が膨れ上がっていくのです。
次第にこの「劣等感」によって心の闇が深くなり、体と心のバランスが乱れ始めていく一郎彦。
そんな中、猪王山(いおうぜん)VS 熊鉄との決闘で、今まで一番強く尊敬していた父・猪王山が敗れることで一郎彦の心の闇が増幅され、結果として「闇堕ち」することになったのです。
一郎彦その後はどうなった?
一郎彦は自分を見失い闇に飲まれた
蓮は、お母さんを亡くし、お父さんも何処にいるか分からなくて、一度自分を見失った
だけど、色々な世界で色々な人と出会って、自分が存在している事に気づけた
自分とは何か考えさせられる #バケモノの子 pic.twitter.com/OWeK9tYA8R— 帝 アキさん★ (@sabuakisann) July 27, 2018
「闇堕ち」した一郎彦はその後、自分が得意とする念動力で刀を操り、熊鉄を背後から襲います。
心の闇が鎮まらない一郎彦は、熊鉄を刺した後も、人間の街に向かいそこで鯨の姿となって街を暴れ始めました。
鎮まらない心の闇から一郎彦を助けようと主人公の九太も人間の街に向かい、必死の思いで一郎彦を心の闇から救い出すことに成功。
無事に心の闇が鎮まった一郎彦は、元の姿に戻り、気を失ってはいたものの、家族の元へと戻ることができました。
人間の心は時に複雑で様々な感情が溢れ返りますが、そのような感情を沈めるには他人の力が必要です。
一人で溜め込まず、吐きだすことで、時に悩みが解決したりします。
バケモノの子では私たちが生きる社会を再現した作品ということがより伝わりますね。
【バケモノの子】一郎彦の性別や弟・次郎丸との関係について
一郎彦の性別や、弟の次郎丸の関係について作中ではあまり触れられていなかったですが、実際はどうなのでしょうか?
続いて、一郎彦の性別や次郎丸との関係について解説していきます!
一郎彦の性別は?
一郎彦(いちろうひこ)は、猪王山の長男。親ゆずりの強さ・品格をもち、父のような立派な剣士になることを夢見ている。少年期の優等生っぽいを雰囲気から、大人びた精悍な顔つきに成長。#kinro #バケモノの子 pic.twitter.com/ZnHRoNFusY
— 「バケモノの子」公式 (@bakemono_movie) July 22, 2016
「バケモノの子」に登場する一郎彦の性別は、男の子です。
ただ、映画でのルックスから、Twitterなどの投稿には
・一郎彦は女の子であってほしかった。
・一郎彦の幼少期は確実に性別を詐称している!
といった声もあり、バケモノの子を視聴した多くの人から、一郎彦が女の子であって欲しかったという意見も多いのが実状のようです。
実際に映像を見ても、幼少期の一郎彦は弟の次郎丸と比べても、どこかか弱く、逞しさとは程遠いようにも思えますね。
なぜ映画のように一郎彦を女の子っぽく書いた明確な理由は明らかになっていません。
ただ、個人的な意見としては、バケモノの“力強さ”と“人間の非弱さ”をわかりやすく描くために、わざと一郎彦を女の子っぽく描いたのではないかと考えています。
一郎彦の弟・次郎丸との関係は?
バケモノの子、一番好きなキャラは次郎丸です pic.twitter.com/hwiGWXvBYO
— 絶滅!熊谷 (@woyizhi_aini) October 20, 2020
バケモノの子の作中では一郎彦と次郎丸は兄弟として紹介されています。
しかし、純粋な兄弟というわけではなく、一郎彦は”人間の子”、次郎丸は”バケモノの子“という少し複雑な関係でもあります。
劇中ではこの”人間”と”バケモノ”という隔たりがあったことは非常にネガティブな
要因となっていました。
実際に、弟の次郎丸にはキバが生えたことに対する一郎彦の劣等感は闇を増長させる
要因となっていましたし、こういった関係性だけ見てみると、とても複雑な兄弟関係のように見えます。
しかし、単純な兄弟として見てみると、一郎彦は”弟思いの良き兄”、そして次郎丸は”強い兄を心から尊敬する弟”という関係性が見えてくるような気がします。
一郎彦が暴走し始めても、次郎丸は、一郎彦のことをすごく心配していた様は、
”人間”と”バケモノ”
という垣根を越えて信頼しあっているからこそ、そういう思いになったのではないでしょうか。
そう考えると、個人的にはとてもいい兄弟だったのではないかと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は映画「バケモノの子」に登場する”一郎彦”のその後や性別、弟・次郎丸との関係について解説しました!
・一郎彦はもともと“人間の子”であり猪王山(いおうぜん)に拾われ、バケモノの街で生活することになった。
・人間は心に闇を抱えているという点から、一郎彦にも闇が存在し、父のようになれない自分に対する「劣等感」が強まり、闇落ちしてしまった。
・一郎彦の性別は男の子
・弟の次郎丸とは実の兄弟ではなく、一郎彦の心の闇を刺激する「劣等感」の要因となった
このように、一郎彦にはとても一言では言い表せないほどの物語があり、バケモノの子という作品は、多くの人が繰り返し見たくなるような作品だったのではないでしょうか?
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