2001年に公開された劇場版「名探偵コナン 天国へのカウントダウン」
劇場版「名探偵コナン」シリーズの第5作目で、シリーズの中でも人気の作品です。
劇中のクライマックスシーンでは、爆弾の爆風を利用してビルからビルへと車で飛び移って脱出シーンがあります。
その際、灰原が難しい計算式を出し、コナンが叩き出した答えから、コナンはビルからビルへと車で飛び移る!といった手に汗を握る衝撃的なシーンがあります。
一応解説はありましたが、理解するのは難しかったです。
また、脱出する際の車やコナンくんの無免許運転についても気になるところです。
そこで今回は劇場版「名探偵コナン 天国へのカウントダウン」の灰原の計算式の詳しい解説や矛盾点、また車の車種やコナンくんの無免許運転疑惑について解説していきます!
【天国へのカウントダウン】灰原の車の計算式は矛盾してる?
灰原の計算式を詳しく解説!
【高校物理 「等加速度運動」】
劇場版名探偵コナン「天国へのカウントダウン」にて、最終盤にコナン達が車でビルから飛び降りる場面。灰原哀が何やら計算をしていたのですが、最初はなんの計算かわかりませんでした。あれ、実は高校物理の等加速度運動の公式だったんですね。 pic.twitter.com/09WM0ytqcs
— nemurukame (@KonpekiS) July 1, 2019
クライマックスで灰原が言っていたセリフは次のようになります。
ビルの間は50メートル。飛び移るという事になれば、60メートルって所ね。
隣のビルとの高低差は20メートル。
地球上の物体は、空間では水平方向に同じ速度で進むけど、下向きには重力により、決まった割合で速度を上げながら落下して行くの
20メートル落下する時間を求める式は次のようになります。
t=√2s/g (ルートg分の2s)
t=求める時間(秒)
g=重力加速度 = 9.80665m/sec.2乗
s=落下距離 = 20m
【A】の式に【B】のt、g、sの値を当てはめると、落下時間tは、2.02秒
このことから灰原は、次のようなセリフも言っていました。
「つまり、20メートル落下するのに約2秒。2秒で60メートル進まなくてはいけない。という事は、1秒で30メートル。時速に置きかえると、108km/h」
この時速を求める計算については、次のように考えれば分かりやすいかもしれません
①2秒で60メートル進む(→1秒で30メートル進む)
②1秒で30m進むということは1分(60秒)で1800m進む
③1分で1800m進むということは1時間(60分)で108000m進む
④108000mはキロメートルに直すと、108km
⑤1時間で108km進むので、時速は108km/時
ちなみに、ここの式については青山さんか、監督のどちらかの知り合いが、ちゃんと求めたとのこと。
あの緊迫した状況の中で、あれほど冷静に計算する灰原には驚かされますね!
また、他にも、灰原は、コナンスペシャル「1200万人の人質」で今回と同じように計算により、高さが125mで、1週に18分かかる観覧車があり、ゴンドラの移動速度を出していたりもします。
高さ125mで、1週18分かかるのであれば、回転直径105mだと想定した上で、移動速度は30cm/秒と出しています。
計算式は、105×18/60(回転直径×18分/1時間)で、
・105×18=1930
1930÷60=32.16//で、およそ30mとなります。
基本的には小学校5年生くらいで習う「速度/時間/距離」の関係をもとに説くことができるので、その関係がわかる人にはわかる問題かもしれませんね!
ただ、現実的に考えてみると、いくら爆風を使っても現実的に再現するのは難しいのではないでしょうか?
灰原も「成否の鍵を握るのはタイミングね。車がスピードを上げて、窓を突き破った瞬間に爆弾が爆発しないと、そのまま失速して墜落してしまう」と言っていたように、かなりタイミングが合わなければ、難しい操作だったのです。
それゆえ、あのシーンは現実で起きたとしたらとてつもない奇跡のシーンと言えそうです。
爆破シーンは矛盾だらけ?
奇跡的に爆破の勢いを利用して、生還したコナンや灰原、少年探偵団ですが、時限爆弾の残り時間が30秒切った後のシーンでも矛盾点が多かった気がします。
個人的に矛盾を感じたのは次の3つ
①残り30秒以降もカウントダウンを続ける灰原を元太が助けに行く
コナンの映画の「天国へのカウントダウン」見た!やっぱり脱出シーンわくわくする〜。
特に好きなシーンは残り30秒まで数えてから車に乗るはずだった灰原が車に乗らずにギリまで数えてたら元太が灰原を抱えて「母ちゃん言ってた!米粒は一粒でも残しちゃダメだって!」って車に乗せるシーン。 pic.twitter.com/SIOm8P3lzR— あかねちゃん@紅茶好き (@akanyan_25) April 23, 2018
②車から落ちそうになった光彦が灰原を腕一本で掴むことができたのか
③落下まで2秒しかないのに、コナンは歩美ちゃんのヘルメットを外し、ガラスの柱を壊すことができたのか?
もちろんアニメなので、そこまでシビアに考えず、気楽に見る方がいいとも思うのですが、このシーンはなんとなく「え?」と気になってしまいました。
皆さんはどう感じたでしょうか?
【天国へのカウントダウン】車のメーカーや無許可運転について
車のメーカーは”フォード・マスタング”
今回コナンたちがビルを飛び移る時に使用した車のメーカーは「フォード・マスタング」
アメリカ自動車メーカー、フォード・モーター社が製造販売する乗用車で、「天国へのカウントダウン」で登場する車は5代目のマスタングと言われています。
比較的低価格で社外品のパーツも潤沢なため、カスタムベースとしての人気も高い車種になっています。
小五郎がせっかくストップウォッチ大会の景品として当てた車ですが、無惨にも廃車になってしまいましたね(小五郎はまだ使う気でしたが。。。)
コナンは無許可運転じゃなかった?
「劇場版名探偵コナン 天国へのカウントダウン」を見終えました。今回はハワイで親父に運転の仕方を習っていたお陰で助かりました。めでたしめでたし。 pic.twitter.com/IZMUWGSWle
— はねくしょん (@hanefusa) December 1, 2014
衝撃的なラストの飛び移りですが、冷静に考えるとコナンくんは無免許運転だったのではないでしょうか?
しかし、あのシーンでのコナンくんの運転は無免許運転にはならないようです。
その理由として、ビルの敷地が私有地であることと緊急時であったから。
無免許の人が罰せられないのは、個人が所有する広場のような、交通のない私有地。
あのビルが私有地だったかについては明らかではありませんが、行動ではないため私有地の可能性も高いと考えられます。
また、緊急時も運転することは罰せられません。
そのため、ラストのシーンでのコナンくんの運転は無免許運転とはならないのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は劇場版「名探偵コナン 天国へのカウントダウン」の灰原の計算式の詳しい解説や矛盾点、また車の車種やコナンくんの無免許運転疑惑について解説しました!
・灰原の計算は理論上は問題ないが、実際に行うのは難しい
・脱出時に使用された車のメーカーは「フォード・マスタング」
・脱出時のコナンの運転は無免許運転ではない
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※本ページの情報は2021年4月時点のものです。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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