アガサ・クリスティによって1934年に発表された長編小説を映画化した映画「オリエント急行殺人事件」
1974年にも映像化されましたが、再度キャストを変えて2017年に公開されました。
今回の作品は、登場人物も多く、その関係性も複雑。
加えて、2017年版の「オリエント急行殺人事件」はオリジナルなシーンも加わっており、テンポも早かったです。
今回は、「オリエント急行殺人事件」の相関図や各乗客たちの関係性を図解でまとめてご紹介します!
【オリエント急行殺人事件】相関図や関係図まとめ!
オリエント急行殺人事件の相関図
オリエント急行殺人事件の登場人物の相関図は大まかに次のようになります。
オリエント急行殺人事件の登場人物の相関図は、アームストロング家を中心として、関係が成り立っています。
- エドワード・ラチェット :デイジー誘拐殺人の犯人。本名はカセッティ。
- キャロライン・ハバード夫人 :ソニアの母親で女優のリンダ・アーデン。
- ナタリア・ドラゴミロフ公爵夫人:ソニアの後見人であり、リンダの親友。
- エレナ・アンドレニ伯爵夫人 :ソニアの妹。
- ルドルフ・アンドレニ伯爵 :エレナ・アンドレニ伯爵夫人の夫
- ヘクター・マックイーン :アームストロング事件でメイドを告訴し、自殺に追いやってしまった検事の息子。
- ピラール・エストラバドス :アームストロング家の乳母。
- ドクター・アーバスノット :アームストロング大佐の戦友。大佐の応援で医者に。
- ピニアミノ・マルケス :アームストロング家の運転手。大佐が事業を後押し。
- メアリ・デブナム :アームストロング家の家庭教師。
- エドワード・ヘンリー・マスターマン:アームストロング家の執事。
- ヒルデガルデ・シュミット :アームストロング家の料理人。
- ゲアハルト・ハードマン :自殺したメイド、スザンヌの恋人。
- ピエール・ミシェル :自殺したメイド、スザンヌの兄。
彼ら12人が陪審員となり、ラチェットに裁きのナイフを下したわけです。
複雑な関係性で、初めて見た人にとってはわかりづらい関係性になっているかもしれませんね。
オリエント急行殺人事件相関図の客室の部屋割り
オリエント急行での客室の見取り図は次のようになります。
それぞれの部屋割りは次のようになっています。
- 1号室:エルキュール・ポアロ
- 2号室:エドワード・ラチェット
- 3号室:キャロライン・ハバード夫人
- 4号室:エドワード・ヘンリー・マスターマン
- 5号室:ピニアミノ・マルケス
- 6号室:ヘクター・マックイーン
- 7号室:空室
- 8号室:ヒルデガルデ・シュミット
- 9号室:空室
- 10号室:ピラール・エストラバドス
- 11号室:メアリ・デブナム
- 12号室:エドワード・ラチェット
- 13号室:エレナ・アンドレニ伯爵夫人
- 14号室:ルドルフ・アンドレニ伯爵
- 15号室:ナタリア・ドラゴミロフ公爵夫人
- 16号室:ゲアハルト・ハードマン
殺害は、12人全員で行いました。
そのため、ラチェットの体には無数の刺し傷があり、また、刺した向きや力加減などもバラバラ。
そう言った証拠をかき集め、名探偵ポアロは今回の難事件を解き明かしました。
【オリエント急行殺人事件】の登場人物
映画「オリエント急行殺人事件」の登場人物をご紹介します!
エルキュール・ポアロ
エルキュール・ポアロは大きな口ひげを蓄え、「灰色の脳」を持つ名探偵。
灰色の脳とは、「灰色の脳細胞が活動を開始した」という口癖に由来します。
自ら名探偵を自称する自信家で、2つの卵の大きさが違うことも許せないような几帳面かつ、完璧主義な性格です。
その完璧主義っぷりから、この世には“正義か悪しかない”と唱える二元論者であり、本作ではそうした一面を特に強調して描いています。
主演を務めたのは、監督も務めたケネス・ブラナーです。
エドワード・ラチェット
エドワード・ラチェットは、自分の命が狙われているのではないかと疑っていた…。彼は正しかったのかもしれない。#オリエント急行殺人事件 pic.twitter.com/OqL9m2e8M0
— 20世紀スタジオ (@20thcenturyjp) December 24, 2017
ラチェットは骨董品などを仕入れて販売し、大成功を収めたアメリカ人の実業家です。
実は偽物を本物と偽って荒稼ぎしており、過去の悪事が原因で多くの恨みを買っていました。
脅迫状の存在に身の危険を感じポアロに護衛を依頼しますが、彼に断られてしまいます。
公開当時、アンバー・ハードとの離婚問題などで世間を騒がせたジョニー・デップ。
本作では序盤に殺される人物であり、物語のキーマンとなるラチェット役を演じました。
ケネス・ブラナーとマイケル・グリーンが書いた脚本を読んで、今回の出演を決めたそうです。
キャロライン・ハバード夫人
ミシェル・ファイファー、インタビュー映像で『オリエント急行殺人事件』の撮影秘話明かす#オリエント急行殺人事件
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陽気でおしゃべりなアメリカ人女性のハバード夫人。
ハバード夫人の部屋はラチェットの隣室だったことから、深夜に自分の部屋に犯人らしき人物がいたと証言。
なにかとポアロを気にかけます。
映画『スカーフェイス』(1983年)や『恋のゆくえ』(1989年)などで知られるミシェル・ファイファーが演じています。、
ナタリア・ドラゴミロフ公爵夫人
ロシアの亡命貴族・ドラゴミロフ公爵夫人。ドラゴミロフ公爵は亡くなっており、夫の財産で大富豪になりました。
愛犬を連れてオリエント急行に乗り込んだ夫人。
しかし犬は食堂車のテーブルに乗ったり乗客の食事を勝手に食べたりと、しつけはできていないようでした。
ドラゴミロフ公爵夫人を演じたのは、「007」シリーズのM役で知られるジュディ・デンチ。
エレナ・アンドレニ伯爵夫人
土曜日『#オリエント急行殺人事件』地上波初放送なのね!ルーシー・ボーイントン演じるエレナ・アンドレニ伯爵夫人を観るの、初めて!嬉しい! pic.twitter.com/TcdzR2tRoZ
— ©︎ゲヴァラ™️// (@geva_geva_geva) October 1, 2020
アンドレニ伯爵の妻であり、若く美しいエレナ・アンドレニ伯爵夫人。
精神面の不安定さから体調を崩しており、薬を常用しているという設定が特徴的です。
アンドレニ伯爵は妻を事件に関わらせたくないようで、事あるごとに彼女を守ろうとします。
ルドルフ・アンドレニ伯爵
ルドルフ・アンドレニ伯爵にとって、極上の旅行はいつものこと。そんな彼には一体どんな秘密が…?#オリエント急行殺人事件 pic.twitter.com/HDHzsnaQTb
— 20世紀スタジオ (@20thcenturyjp) January 3, 2018
アンドレニ伯爵はハンガリーの貴族で有能なダンサー。
原作では外交官ですが、世界的バレエダンサーのセルゲイ・ポルーニンがキャスティングされたことから、ダンサーに変更されました。
無愛想で喧嘩っ早い人物として描かれており、原作とは違う印象のキャラクターになっています。
ヘクター・マックイーン
ラチェットの秘書であるへクター。
ラチェットとは1年ほどの付き合いで、個人的面識はそれほどありません。
アルコール依存症であり、帳簿を管理していることを利用して資金を使い込んでいるという、原作にはないオリジナルの設定がありました。
演じたのは、映画『スティーブ・ジョブズ』(2013年)のウォズニアック役などで知られるたジョシュ・ギャッド。
ピラール・エストラバドス
ピラール・エストラバドスは、原作のグレタ・オルソンに当たるキャラクター。
オルソンはクリスティーの別作品『ポアロのクリスマス』(1938年)のキャラクターで、権利元の許可を得て本作への登場が決定しました。
ピラールはデブナムと同室で、謎めいた雰囲気の女性。
かつては乳母として働いていましたが、とある事件を機に信仰にめざめ、宣教師になりました。
ヨーロッパで活躍し、米西合作映画『それでも恋するバルセロナ』(2008年)にてアカデミー助演女優賞を受賞した実力派女優ペネロペ・クルスが演じています。
ドクター・アーバスノット
ドクター・アーバスノットは、原作のアーバスノット大佐にあたるキャラクター。
本作では従軍経験がある医師で、ラチェットの死亡推定時刻を導き出します。
「オリエント急行の殺人事件」シリーズに登場する医師といえば、コンスタンティン医師がお馴染みですが、彼が登場人物からいなくなった代わりに、アーバスノットと設定が統合されました。
ピニアミノ・マルケス
ビニアミノ・マルケスは、原作のアントニオ・フォスカレリにあたるキャラクター。
原作ではアメリカに帰化したイタリア人という設定でしたが、本作ではキューバ人に変更されました。
それ以外の設定はほぼ原作通りになっており、キューバで脱獄した後、アメリカで自動車販売業を営む陽気な実業家として描かれています。
メアリ・デブナム
家庭教師のメアリ・デブナムは原作でも落ち着いていて聡明な雰囲気の女性と言われている通り、律儀で真面目な性格をしています。
オリエント急行の乗客の中で、ポワロと初めて出会う人物。
ドクター・アーバスノットとは親しい仲に見えますが、なぜか他人だと嘘を付きます。
映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)のレイ役で知られるデイジー・リドリーが演じています。
エドワード・ヘンリー・マスターマン
エドワード・ヘンリー・マスターマンはラチェットの執事で、部屋はマルケスと同室。
設定はほぼ原作通りで、厳格そうな中年のイギリス人男性です。
唯一原作にないオリジナルの要素として、ガンに冒されており余命わずかという設定が追加されていました。
ヒルデガルデ・シュミット
ヒルデガルデ・シュミットは、公爵夫人の忠実なメイドかもしれないが、それだけの理由で彼女を信用できるものだろうか❓#オリエント急行殺人事件 pic.twitter.com/Aq85K6Kzxq
— 20世紀スタジオ (@20thcenturyjp) December 17, 2017
ヒルデガルデ・シュミットは、ドラゴミロフ公爵夫人に長年仕えているメイド。
あまり表情が変わらず、物静かな雰囲気をまとう中年女性です。
ラチェットが殺害された後、ミシェルではない別の車掌を列車内で見かけたと証言をしました。
ゲアハルト・ハードマン
原作のサイラス・ハードマンにあたる、ゲアハルト・ハードマン。
サイラスは表ではスカウトマン、裏ではラチェットを護衛する探偵という立ち位置でした。
一方、ゲアハルトはオーストリア人の教授で、人種差別的発言が目立つ人物に変更されています。
俳優は映画『スパイダーマン』(2008年)のノーマン・オズボーン役や、海外版『Death Note/デスノート』(2017年)のリューク役などで知られるウィレム・デフォー。
ピエール・ミシェル
オリエント急行の車掌は、乗客の安全と快適な旅を提供する責任を負っている。#オリエント急行殺人事件 pic.twitter.com/iovIX8sqJj
— 20世紀スタジオ (@20thcenturyjp) December 28, 2017
ピエール・ミシェルはオリエント急行の車掌で、フランス人です。
乗客にも顔が知られているベテランという設定ですが、本作では少し若い印象になっています。
事件の事情聴取では、深夜にラチェットのうめき声を聞いたこと、死亡推定時刻には見張りをしていたものの犯人らしき人物はいなかったことを証言しました。
ブーク
ブークはオリエント急行を運営する鉄道会社の重役で、古くからポアロを知る友人。
列車内で殺人事件が発生したため、居合わせたポアロに事件の解決を依頼しました。
ポアロ以外では唯一アリバイが確かな人物であるため、彼の捜査に協力していきます。
まとめ
いかがだったでしょうか。「オリエント急行殺人事件」の相関図や各乗客たちの関係性をご紹介しました!
一度ではわからなかった人も、この図をみていただければ、少しはわかりやすく感じるのではないでしょうか?
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