1982年に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督のもと制作されたSFファンタジー「E.T.」
劇中では宇宙船に乗り損い地球に取り残された宇宙人「E.T.」が登場します。
「E.T.」は単体で見るとちょっと気持ちの悪くも感じますが、動くと愛嬌があるそんなキャラクターでした。
劇中では動くETの姿を何度も見ることになりますが、ところどころ、まるで生きているような動きをするシーンもありました。
このETの撮影方法はどうやっているのでしょうか?また中の人はどういう人物なのでしょうか?
そこで今回は「E.T.」の中の人の撮影方法やETの性別、デザインの秘密について解説していきます!
【E.T.】中の人は誰?
ETの中の人は足のない男の子
E.T.は10歳のエリオットよりも小さく、足に関してはmベタ足で、ほどんど股下がないようなキャラクターでした。
E.T.にはシーンに応じて違う人が入っていましたが、大事なシーンのいくつかを演じた1人がマシュー君という両足のない男の子。
両手を使って移動する彼は、E.T.が酔っ払うシーンなどを演じたそうです。
ちなみにE.T.の手だけのシーンは、手の着ぐるみをつけたパントマイム師が演じています。
撮影は子役第一で撮られた
映画は、「順撮り」という撮影方法で行われました。
通常映画は撮影効率を考え、ストーリーの順番とは関係なくスケジュールを組んでいきます。
そのため、撮影初日にラストシーンを撮影したりすることもあります。
しかし、「E.T.」の場合は、子役の感情が重要な作品だったので、ストーリーと同じ順番で撮影が進行しました。
そして、子役は何度も同じ芝居をするとテンションが落ちてしまうため、撮影はできるだけ1テイクで済ませるようにしています。
また、子供達がE.T.と初めて出会うシーンは、実際に撮影で初めて合わせたり、カメラの位置も子供の目線に合わせて撮影したそうです。。
これによって、演技ではなく子役の素の表情、絶叫したシーンを撮ろうとしたようです。
スピルバーグ監督は、このように子役を第一に考え、よりリアルな映像になるように細心の注意を払っていました。
E.T.の性別やデザインの秘密とは?
E.T.の性別は?
地球に迷い込んだ地球外生命体という設定であるE.T.は「甲羅のない亀のような姿」をしています。
これは、アルバート・アインシュタインやアーネスト・ヘミングウェイ、カール・サンドバーグなどの晩年の写真に見られる「落ち着きのない目」というコンセプトを元に製作されたと言われています。
そんなE.T.ですが、原案によると、E.T.は動物ではなく植物で、性別なんてものは存在しないことになっているそうです。
だからこそ、E.T.は地球に植物のサンプルを採取しにきていたんですね。
E.T.の目はガラス玉?
映画『E.T.』『カラーパープル』『バグジー』など5度のアカデミー賞ノミネートを誇る撮影監督のアレン・ダヴィオーさんが現地時間15日、新型コロナウイルスによる合併症で亡くなった。悲しいねぇ…R.I.P.#ET #アレン・ダヴィオー pic.twitter.com/5cRCmFYXtH
— Charlie (@tamacoppi) April 17, 2020
スピルバーグ監督は撮影用に作られたE.T.の目はどうも手で描いたように見えて、奥行きがないのが気に入らないということで、ガラスで義眼を作ることに。
義眼を作る職人に頼んで、リアルな目を作ってもらうことにしました。
しかし、E.T.の目は離れすぎていて、中の人はどちらか片方から覗いて演技するしかなかったそうです。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は「E.T.」の中の人の撮影方法やETの性別、デザインの秘密について解説しました。
中の人や撮影方法の秘密など、今まで知らなかったことを知った上で作品を見てみると、さらに別の視点で作品を見ることができそうですね!
「E.T.」について合わせて読みたい記事はこちら!
>>【E.T.】鍵の男キーズは何者?セリフの意味についても
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※本ページの情報は2021年4月時点のものです。
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