「鬼滅の刃/那田蜘蛛山編」には十二鬼月の下弦の鬼である”累(るい)”が登場します。
圧倒的な力を誇る累ですが、累は家族に強い憧れを抱いており、群れることのない鬼としては異例の家族が存在します。
多くの鬼が個別で鬼となる中、なぜ累には家族が存在するのでしょうか。
また、家族であるにもかかわらず累の力関係が上なのはなぜなのでしょうか。
そこで今回は、「鬼滅の刃」でも異色の累の家族について解説します!
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【鬼滅の刃】累の家族の過去や偽りの絆について
下弦の伍・累とは?
鬼舞辻無惨配下の精鋭である十二鬼月の一人。
十二鬼月は鬼舞辻無惨から多くの血を分け与えられているため、鬼舞辻無惨に近い力を持っています。
累は十二鬼月の中では下位に位置しており、「下弦の伍」の数字を与えられた蜘蛛鬼です。
左目には階級を表す「下伍」の文字が刻まれています。
また、累は「鋼糸」と呼ばれる鋼の如き糸を自在に編み張る血鬼術を用います。
この糸の硬度は鬼を滅殺する日輪刀ですら追ってしまうほど。
また、この「鋼糸」を使って、「殺目篭(あやめかご)」などの強力な技を繰り出し、相手の肉体をバラバラに切り刻み、肉片と変えてしまいます。
そんな累は那田蜘蛛山を縄張りにしており、都合のいい鬼たちを集めては『家族』と称する群れをつくり、暴力と恐怖で取りまとめていました。
そんな累の思想とは真っ向から対立した竈門炭治郎と戦いになり、十二鬼月としての圧倒的な強さで炭治郎を苦しめます。
危機に陥った炭治郎を守るため身を挺して庇った禰豆子を見て、「本当の絆」だと感動。
強引に禰豆子を妹にしようとしますが、炭治郎が許すはずもなく、炭治郎は命をかけて累を追い詰めることになるのです。
累の家族は偽りの家族
累が家族と呼んでいるのは正確には父、母、姉、兄の4体の鬼。
それぞれが累と同じように糸を操って戦ったり、蜘蛛のような見た目をしています。
しかしこの鬼全てが血縁関係にはなく、全くの他人。
累はとても強い「家族の絆」に固執している鬼で、鬼殺隊から逃げる事しかできない弱い鬼を「家族」として受け入れました。
そこで、家族の証として、累の血液が入った液体を飲ませ、容姿を変化させ、累の血気術の一部使えるようにしたのです。
下弦の鬼の配下になる事で安全な場所をと考えていた鬼は多く、家族になることを決意します。
しかし、その配下では累による恐怖政治が敷かれていました。
累に逆らえば体を斬られ、鬼にとっての拷問である、日光で炙られるなどの処罰を与えられます。
このような恐怖の元で縛られた、かなり歪んだ絆が累の”家族”にはあったのです。
累の悲しい過去
累が人間だった頃、両親と3人で仲良く暮らしていました。
しかし、累は生まれつき体が弱く、走ることは愚か、歩くこともままらないほど。
そんな体の弱いことに劣等感を抱く累のところへ、鬼舞辻無惨が現れ、「かわいそうに、私が救ってあげよう」と累を鬼にしたのです。
鬼になったことで、病弱な累は強靭な体を手に入れることはできましたが、日にあたることができず、人間をたべなければならなくなってしまいました。
累が鬼になったことを累の両親は喜ぶことはなく、むしろ悲しんでいました。
累が日に当れないこと、人を食べなければいけないことに嘆いた両親は、累も殺して自分たちも死のうと一家心中を計画します。
しかし、そんな優しい両親に対し、殺されそうになった累は借りから、両親を自らの手で殺めてしまいます。
自ら家族の絆という糸を断ち切ってしまうのです。
累が家族に憧れる本当の理由
わしが鬼滅で一番泣いたシーンこれ。親の愛。
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— Yasu (@Yasu4715) December 3, 2019
累が家族に憧れる本当の理由は「本物の絆」を知りたかったから。
累はかつて「川で溺れた我が子を助けるために死んだ親がいた」と言う話を聞き、感動したことがありました。
累にとって、これこそが理想の親子の絆だと思ったのです。
そんな理想を描いていた累にとって、自分のことを殺そうとする両親の行為は理解できるものではありませんでした。
怒りで両親を殺してしまった涙ですが、母親の最後の言葉
「丈夫な体に産んであげられなくて、ごめんね。」
と言う言葉を聞き、本当は理想の絆があったと言うことに気づくのです。
そんな傷ついた涙のもとに、無惨が現れ
「全てはお前を切れなかった親が悪いのだ、己の強さを誇れ」
と諭すのです。
頼りどころのなくなった累はその言葉にすがりつくように力をつけ、力を付ければつけるほど、薄れていく記憶を求めるようになり、家族の絆に固執するようになったのです。
【鬼滅の刃】累の家族構成は?
累の母
小さい蜘蛛を操り、蜘蛛の糸を結んだ相手を操り人形のように使役させる血鬼術を使います。
操っている相手の意志とは関係なしに体を動かすため、骨が折れようと関節が外れようとお構いなしに攻撃を仕掛けることが可能。
彼女に近づくほど、使役する糸は太く強くなり、操られる相手の力も強くなり、動きもしなやかになります。
「母」と呼ばれているものの、累から役割を与えられただけの関係にすぎず、糸を操る技も累の血鬼術であり彼女自身の能力ではありません。
元は幼女といえる年頃の子供の鬼で、累の要望によって大人に姿を変えています。
そのため、累の願いに応じきれないことが多く「父」から暴力をふるわれたり、「兄」から馬鹿にされることも多い存在です。
那田蜘蛛山に侵入した炭治郎達を始末しようとするものの、伊之助の空間識覚によって居場所を特定されてしまいます。
さらに、伊之助によって上空に投げられた炭治郎が迫られ、焦燥感に駆られるものの、
「ここで死ねば解放される、楽になれる」
と悟った彼女は、抵抗も逃走もせず、自ら死を受け入れます。
その思いを瞬時に感じ取った炭治郎は、相手が頚を差し出してきた時だけに使用する「水の呼吸 伍ノ型 干天の慈雨」で頚を切り落とすのでした。
痛みを感じない穏やかな死が訪れた彼女は、炭治郎に感謝し、十二鬼月が那田蜘蛛山にいることを伝え、安らかに消滅しました。
累の父
アズールレーン 縹映る深緋の残響の「ボスBGM」を聴くと、鬼滅の刃の「蜘蛛の鬼(父)」を想い出します!屈強な体格を誇る蜘蛛鬼。顔面が蜘蛛そのものに変貌。桁違いの身体能力・回復力を持つ!伊之助を叩きのめし殺す一歩前まで追い込むが、冨岡に瞬殺される。この曲で、父の蜘蛛鬼を知りたい!! pic.twitter.com/GGzEFjl6Ee
— 直樹@ネリネ団長(羽衣ララ) (@naoki206) April 25, 2020
他の家族と異なり、顔が蜘蛛のようになっている異形の怪物。
発達した筋肉を持っており、並の日輪刀の力では通さないほど硬い皮膚を持ち、脱皮を行うことで巨大化し力も更に強くなる特徴があります。
「父」と呼ばれているものの、累に知能を奪われた血縁のない鬼にすぎず、累からいいように操られています。
累の期待に添えない「母」に日常的に暴力をふるっています。
炭治郎が足止めのために倒した巨木を屈強な腕力を使って振り回し、炭治郎を遠くまで吹き飛ばしていました。
その後、伊之助によって片手を切り落とされるも、脱皮をして更に屈強で巨大な身体になり、伊之助を瀕死の状態まで追い込みます。
しかし、そこに鬼殺隊の水の呼吸の柱・冨岡義勇が駆けつけ、肆の型 打ち潮によって頚を斬られ消滅しました。
累の兄
アズールレーン 縹映る深緋の残響の「ボスBGM」を聴くと、鬼滅の刃の「蜘蛛の鬼(兄)」を想い出します!蜘蛛の胴体に人間の頭がついている鬼。毒を受けたものを蜘蛛に変える血鬼術、強酸性を吹き出す「斑毒痰」を持つ。「霹靂一閃 六連」で一瞬で斬首される。この曲で、兄の蜘蛛鬼を知りたい!! pic.twitter.com/a1ILV5Tmk6
— 直樹@ネリネ団長(羽衣ララ) (@naoki206) April 27, 2020
人間の頭と蜘蛛の身体を持つ異形の鬼。
蜘蛛を介して毒を打ち込み、相手を四半刻(30分)で顔から脚が生えた蜘蛛に変化させる血鬼術や、口から触れたものを溶かす溶解液『斑毒痰』を発射すします。
普段は蜘蛛の糸によって浮いている小屋の中に住んでいる様子で、那田蜘蛛山に迷い込んだ善逸に毒を植え付け、自分の手下にしようと企みます。
善逸のいつもの怯えきった態度から完全に油断していたために足を掬われ、善逸が一つの技しか使えないと見破るも、「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃・六連」によって頚を斬られていました。
累の姉
アズールレーン 縹映る深緋の残響の「ボスBGM」を聴くと、鬼滅の刃の「蜘蛛の鬼(姉)」を想い出します!白い着物を着た少女の鬼。掌から溶解性の繭を作り出す「溶解の繭」を持つ。自己中心的な性格で嘘を吐く。反撃しようとするも、毒殺しの毒で毒殺される。この曲で、姉の蜘蛛鬼を知りたい!! pic.twitter.com/AiGIsS1HYU
— 直樹@ネリネ団長(羽衣ララ) (@naoki206) April 29, 2020
固く柔らかい糸を操り、相手を繭の中に包み込んで溶かす血鬼術『溶解の繭』を使っていました。
一見すると可憐な少女の姿の鬼で、累に痛めつけられて涙を流す様子から、「母」同様に、「累に支配された哀れな犠牲者」だと思われていました。
しかしその本性は、蜘蛛一家の中で最も狡猾で卑劣。
「他の馬鹿どもがどうなろうと、自分さえよければいい」という、極悪な利己主義者だったのです。
累の命令に従わない者は日光で焼き殺されるなどで処分されました。
そんな中、彼女は累の機嫌を損ねず上手に『姉』を演じる事で命を長らえ、その代価として与えられた能力により、多くの人間を食らい続けてきたのです。
「母」と「兄」が倒され、動揺して元の顔に戻りかけた事で累に仕置きを受け、鬼殺隊の生き残りを始末するよう命じられ、村田を血鬼術で捕らえたところを、胡蝶しのぶに見咎められる。
「今まで殺したのは五人」という嘘も、「少なくとも八十人は喰っている」と看破。
その償いとして「苛烈な拷問に耐え抜ければ許す」と言われて逆上した彼女はしのぶに襲いかかりますが、蟲の呼吸『蝶ノ舞・戯れ』によって藤の花の毒を打ち込まれて絶命しました。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は、「鬼滅の刃」でも異色の累の家族について解説しました!
家族の絆に強い執着を持っている累と、その累のわがままに付き合う偽物の家族。
恐怖で作られている家族なのにそれでも累に従う、なんとも歪んだ関係でしたね。
最終的には炭治郎達鬼殺隊に敗れていますが、柱が2人も駆り出されるというところからしても、十二鬼月の強大さが伺えますね!
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