2016年公開の映画「聲の形」
主人公の石田将也と先天性の聴覚障害を持つ西宮硝子を中心に、不器用な10代の壊れやすい友情や恋愛や人と人との繋がりを描いた作品です。
作中では将也から見る人の顔には「×」印がついています。
今回はなぜ将也から見た人に「×」がついていたのか、また、植野から×が取れない理由について解説します!
【聲の形】顔のバツの意味は何?
顔のバツ印は将也の拒絶の証?
聲の形顔にバツがついてる感じわかる気がする pic.twitter.com/QMTrKZEo6d
— 道化師@takumi (@TakumiLucedx) August 26, 2018
作中では、将也から多く見る人の顔には「×」印がついていますが、これは将也が他人との交流を完全にシャットアウトしていることを意味しています。
なぜシャットアウトする必要があるのかというと、「自分が楽になれるから」
将也は自分がいじめられる立場になり、中学校では孤立する立場になりました。
この経験から、将也は他人を信じることができなくなり、次第に心を閉ざしていくのです。
ただ、そんな中でも親のために、学校には行かなきゃいけない。
そんな気持ちの中、学校でも自分が一番楽に慣れる方法を模索した結果、将也が見つけ出した方法が、「顔に×をつけて相手との交流をシャットアウトすること」だったのです。
相手の顔に×印を付けることで無駄な気遣いをなくし気持ちを少しでも楽にしようとしたのです。
また、×印を付ける対象は学校の人や将也を認識していると思われる人に対してついており、遊園地に遊びに言った際も、一般のお客さんにはついていませんでした。
さらに、シャットアウトしている時の情報は将也には入ってきません。
そのため、初めて×印が取れた永束くんの名前すら知りませんでした。
なぜ他人の顔に×印がつくようになったのか?
今テレビ見てて「孤独」の話が出てきたんだけど、ガチの孤独の世界だと周りの人の顔がのっぺらぼうみたいに感じるらしい…けどこれって、「聲の形」の将也の他人の顔にバツがつくアレと同じじゃないか?とか発見して興奮してる pic.twitter.com/sxuPg1xZ04
— 石油 (@teaships_USG) May 3, 2018
相手の顔に×印を付けることで自分の気持ちを楽にしようとした将也ですが、なぜそのようなことをしようと思い始めたのでしょうか。
作品を一度見た方はわかるかもしれませんが、一度おさらいしてみましょう。
将也は小学生の時、粗暴なガキ大将で活発な少年でしたが、聴覚障害がある西宮硝子が転校してくると、好奇心からちょっかいをかけるようになります。
周囲の友達もこれを笑って見ており、将也もどこまでやったら怒るのかといじめがエスカレートしていきます。
「机・ノートへの落書き」「頭から水をかける」「補聴器を強引に取る&投げ捨てる」などその内容はかなり悲惨なものでした。
それでも硝子は、みんなと友達になれると信じて耐えていました。
ある日、クラスに校長先生がやって来て、硝子のいじめに関する内容を語り出し、「犯人探し」を始めます。
すると、担任の竹内先生が急に怒鳴り出し、将也1人の責任だと圧力をかけてきます。
クラスメイトの島田や、植野にも問いただし、将也1人の責任のように仕向けます。
そこで、自分の責任になることを恐れた2人は素知らぬふりをして将也に責任を押し付けるのです。
将也がいじめに至った経緯やみんなも一緒になって笑っていたことを話すも、巻き込まれたくない女子クラスメイトの川井は、泣きながらこれを否定。
これが決定打となり、将也がいじめの責任を1人で負うことに。
その後、いじめっ子のレッテルを貼られた将也はクラスから批判され始めます。
さらに、いじめの対象だった硝子が転向すると、いじめの標的が将也へ移ることになります。
こうして、将也は孤立し初め、中学でもその状況は続き、
「石田将也ってやつに近付かない方がいいぜ。あいついじめっ子だから」
と言いふらされることで、中学3年間も孤独な生活を送りました。
そして高校生になった頃には、将也は人間不信となって人との交流をシャットアウトするようになったのです。
植野や島田から×が取れない理由は?
元ネタである聲の形の作品内での意味とは少し違うけど、誰かと話していて「(こいつ無理!)」となったらその都度相手の顔にバツ印を貼ってそのバツ印を見ながら話すイメージで接するとわりと冷静になれる pic.twitter.com/WUBetaOJkH
— よなか (@yonaka_no_onaka) August 30, 2018
基本的に将也の通う高校のクラスメートにだけついていて、将也が心を少し開くとペラリと外れるという展開になるのですが、例外が2人だけいます。
それが小学校のクラスメイトの植野と島田。
特に、植野については×印がついたり、剥がれたりとその時の状況によって違います。
この二人の場合は最初は×がついていなかったにも関わらず、高校生になってからの将也と再会したあとに×がついているのはなぜなのでしょうか。
「クラスメートについている×」と「植野と島田にあとからついた×」には意味の違いもありますが、原作ではよりわかりやすい表現をしています。
原作では植野と島田に会うたびに「どこからともなく×印が飛んでくる」んです。
クラスメイトには初めから×印がついているにもかかわらず、植野と島田には後から×印が飛んてきてついているのです。
これは石田が植野と島田を「意識的にシャットアウト」しているからです。
また、植野については×印をつけたあともその位置がブレブレで、顔の表情がよく見えることもあります。
このことから×印をつけて拒絶しているつもりでも、本心では気になっていることを表していると言えるのでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回はなぜ将也から見た人に「×」がついていたのか、また、植野から×が取れない理由について解説しました。
今回相手の顔に×印が付いたのは、将也の気持ちを表していたということが分かりましたね!
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