【この世界の片隅に】周作がすずと結婚した理由は?拳を握りしめた理由や傘の意味についても

アニメ

2016年に公開された映画「この世界の片隅に」

第2次世界大戦中の広島・呉を舞台に、激化していく世の中で大切なものを失いながらも日々の暮らしを紡いでいく女性すずの姿を丹念に描いた作品です。

広島県広島市の海苔養殖業の家に生まれたすずは、18歳で同じ広島県の呉市に住む北條周作と結婚することになります。

しかし、結婚式の食事でも周作は拳を握りしめ食事を食べなかったり、終盤まですずと相容れない関係のようでした。

そのような態度をとっているにもかかわらず、なぜ周作はすずを嫁として迎え入れたのでしょうか?

そこで今回は、周作がすずと結婚した理由や結婚式で拳を握りしめた理由について解説していきます!


【この世界の片隅に】周作がすずと結婚した理由は?

周作がすずと結婚したのはりんさんを忘れるため?

映画では特に触れられていませんでしたが、周作は実は結婚したかった相手がいました。

その相手とは遊郭の「白木リン」

すずが闇市から帰ってくるときに道に迷ったすずを助けてくれた女性です。

周作はリンとの結婚を望んでいましたが、遊郭であるリンとの結婚について家族は猛反対。

周作は諦めることに。

そこで周作は幼い頃に同じ化け物に捕まり、一緒に化け物を眠らせた共通の経験を持つ「すず」を探し出し、結婚相手として選ぶことになるのです。

周作が結婚式で拳を握りしめていた理由は?

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周作はすずと家族との顔合わせの食事会で、拳を握りしめ一切食事に手をつけませんでした。

おそらくこの時点では、リンへの思いはまだ捨てきれず、すずへの罪悪感から、食事が喉を通るような状況ではなかったのです。

そして新婚初夜、「今回は急いてすまんかった。よう来てくれたの」周作はすずに口づけし、二人は無事夫婦となることを決意するのです。

周作は結婚当初こそ、リンへの思いを断ち切れずグズグズでしたが、その後すずの事が好きにならなかった訳ではありません。

その証拠に、すずと水原が再会して仲良くしている姿をみて周作は嫉妬していますし、ラストのシーンでも周作は

「わしはすずさんはいつでもすぐわかる。ここへほくろがあるけえすぐわかるで」

とすずがどこにいても、俺はあなたを見つけられる、とすずへの愛を伝えていました。

すずと結婚し、一緒に生活する中で、すずの素直さや、かわいいところを認識してより愛すようになったということなのでしょう。

周作とすずの結婚初夜の”傘”の意味は?

この世界の片隅にの原作漫画やアニメ映画で、すずが祖母から結婚初夜の会話を教わるシーンがあります。

結婚初夜に夫から「傘を持って来たか?」と聞かれたら、「新な(にいな)のを持ってきました。」と答えます。

そして夫から「差してもいいか?」と聞かれたら、「はい。」と答えるという流れです。

すずの祖母は詳しく説明していませんでしが、これは床入り作法と呼ばれるものです。

つまり、男女が特別な関係になることを了承する確認作業のようなもの。

日本各地にあった慣習で、地域によっては柿の木や馬に例えられていて、傘に例えた形式は実際に広島県で使われていた作法で、「傘問答」と呼ばれています。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は、周作がすずと結婚した理由や結婚式で拳を握りしめた理由について解説しました!

リンという他の女性を忘れるためにすずと結婚した周作ですが、二人は徐々に気持ちが通じ合い真の夫婦になっていきました。

始まりこそ周作の弱さが見られますが、すずとの生活の中で育んできた2人の愛は本物だったということですね!

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