1984年に公開された映画「風の谷のナウシカ」
宮崎駿監督の長編アニメーション映画第2作である本作は、世界観が独特で、切なさや美しさ、時には残酷さを感じさせる飽きない映画構成としても有名です。
作中ではナウシカが風の谷に帰ってきた夜に、隣国ペジテ市の虜囚を乗せたトルメキアの大型船が墜落。
墜落した船から女の子を助けますが、ナウシカはその女の子の服を開けて何かを発見。
そっと開いた服を閉じ、最後を看取りました。
ナウシカは女の子の体に何をみたのでしょうか?
また、女の子は死に際に「積み荷を燃やして」と言って亡くなりました。
しかし、積み荷の内容については、作中で明言されていませんでした。
そこで今回は、「風の谷のナウシカ」でナウシカが女の子の服を閉じた理由や”積み荷を燃やして”の意味について詳しく解説していきます!
ナウシカはなぜラステルの服を閉じた?
無くなった女の子・ラステルとは?
ペジテの王女で中盤から登場するガンシップに乗った少年アスベルの双子の妹。
ペジテ市がトルメキアに侵攻された影響で船に乗っていたところ、蟲に襲われて風の谷へと船は墜落し、その命が犠牲となってしまいました。
アスベルの年齢が16歳のため、双子のラステルも16歳で、ちなみにナウシカの年齢も16歳の設定となっています。
ナウシカがラステルの服を閉じた理由や死因について
ラステルはナウシカと同じ16歳。ナウシカはラステルの胸が押しつぶされて致命傷を負ってることを見て、救命処置を諦めました。#風の谷のナウシカ pic.twitter.com/oKJnxVS7rb
— キャッスル (@castle_gtm) January 4, 2019
ナウシカがラステルを助けようと洋服を脱がせた後、目を伏せてまた洋服を着せていました。
ナウシカがこのような行動をとった理由は、「ラステルを助けようとしたから」
しかし、彼女を助けようと洋服を脱がせると、すぐに目を伏せ、彼女の洋服のボタンを閉じていました。
この行動の理由については、いくつかの意見が上がっており、次のようなものがあります。
- 腐海の毒を吸ったため、既に助からないほどに肺が腐っていた
- 墜落時の衝撃による怪我がひどかった
- 蟲に襲われていた
- トルメキア兵による拷問の跡があった
- 奴隷の焼き印があった
どれもあり得そうなのですが、監督を勤めた宮崎駿さんは、後日「ラステルは鉄骨で胸が押しつぶされていた。」と述べています。
戦闘の際に、押しつぶされていたのか、墜落の衝撃なのかは定かではないですが、一目見ただけで、ナウシカは見るに堪えなかったので相当な重症だったのでしょう。
ひどい出血や肋骨が飛び出していたという可能性も考えられますね。
しかし、そうなるとそれなりにグロテスクな映像となってしまうので、小さな子供らも見ることを考慮に入れた宮崎駿監督の配慮だったのかもしれませんね。
ナウシカへの”積み荷を燃やしての意味は?”
旦那に自担から結婚の報告の手紙来たら風の谷のナウシカのラステルみたいに瀕死の状態で「積荷(手紙)を・・・積荷(手紙)を・・・燃やして・・・」って言うから「大丈夫全部燃えたわ」って言ってくれたら死ぬっていう事で話は着いた。 pic.twitter.com/1AGd3unzDt
— サヤカ (@arasick619) December 23, 2017
ラステルは、死の間際ナウシカに「積荷を燃やして」と言い残しています。
最後の力を振り絞ってナウシカに頼んだ積荷の中身は、「巨神兵の卵」。
トルメキア軍がペジテを襲った理由にもなっている巨神兵が、積荷として船に乗っていることを知っていたラステル。
そして、ラステルは、火の七日間が繰り替えられないために積荷を燃やしてというメッセージをナウシカに伝えました。
そんなメッセージに対し、ナウシカは、「積荷はすべて燃えた」と伝えると、ラステルは安心して息を引き取ります。
ラステルに無念の思いをさせないように全て燃えたと言っていましたが、実際には積み荷である巨神兵は燃えていませんでした。
積荷は結局、トルメキア軍の手に渡ってしまうのですが、ペジテの王女は巨神兵の恐ろしさをよく知っていたのでしょう。
王女だけあって残された市民らの安全を案じて積荷を燃やすよう頼むところは、本当に市民思いの女王だったのですね。
ナウシカとラステルは似ている?
映画では出てきたのがワンシーンのみですぐに死んじゃったけど、私ラステルが結構好きで、そのラステルよりもっと気になるのがこのときナウシカの身代りになった女の子。 pic.twitter.com/HnEf1CBoUQ
— emU (@222993334999k) October 15, 2015
ラステルにはどこかナウシカの面影があります。
スタジオジブリの作品では、アスベルとアシタカやクシャナとエボシのように、似たようなキャラクターが出てくることはよくあります。
また、宮崎駿監督はキャラクターの性格をわかりやすく誇張して描く特徴があります。
たとえば、アスベルなどは、まっすぐで、はっきりしている感じ、クシャナは強い女でありながらどこかゆがんだ感じなどキャラクターを見ただけで性格がわかりやすいです。
こういったことを考えると、ラステルとナウシカは本当に瓜二つで、性格やそれぞれの背景にも似たものがあります。
ナウシカとラステルは2人とも王族の姫で、市民を自分の命よりも大切に思う正義感、そして深い愛情をもっています。
また、2人はトルメキア軍の悪や巨神兵などの恐ろしい兵器に打ち勝ち、市民を守るという強い意思を以っていました。
そんな共通の強い思いを持った2人だったため、キャラクターの性格がビジュアルに反映されやすい宮崎駿監督は、瓜二つに描いていたのではないでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は、「風の谷のナウシカ」でナウシカが女の子の服を閉じた理由や”積み荷を燃やして”の意味について詳しく解説しました!
ラステルの死因については様々な意見がありますが、実際には鉄骨に押しつぶされたことが死因となりました。
また、ラステルがナウシカに言った「積荷を燃やして」の意味は「巨神兵の卵を燃やして」という意味でした。
ナウシカがラステルと瓜二つなのは、どこかで血がつながっているという可能性もありますが、宮崎駿監督が描くキャラクターの特徴である、性格をキャラクターの絵に強く反映させた結果なのではないかと考えられます。
出番が少ないラステルですが、きちんと人物設定があって背景も描かれている、そこがジブリ映画の奥深さでもありますね!
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※本ページの情報は2021年4月時点のものです。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コメント
そんな大怪我しときながら
服に血痕1つないのはどう言う事なの…もっと血だらけになってると思うのだけど…
吐血とかするだろうし