アガサ・クリスティによって1934年に発表された長編小説を映画化した映画「オリエント急行殺人事件」
1974年にも映像化されましたが、再度キャストを変えて2017年に公開されました。
今回の舞台となったオリエント急行には、ポアロや従業員を含む16人が乗っていました。
終盤では、ポアロの殺害をもくろむ、黒人の医者が登場します。
彼は、ポアロと揉み合いになり意味深な「なんで死んでくれないんだ」というセリフを残していました。
これはどういう意味だったのでしょうか?
また、ほかにも秘書が横領の書類を燃やした理由や、ポアロが謎解きで燃やした紙など気になる部分もありました。
そこで今回は、「オリエント急行殺人事件」の医者のセリフの意味や秘書の行動、さらに、燃やした紙の意味について解説していきます!
【オリエント急行殺人事件】医者のセリフの意味は?
ポアロを殺害しようとして、「なぜ死んでくれないんだ」と意味深な発言をしていた医者のアーバスノット。
その意味はなんだったのかについて解説していきます!
医者のアーバスノットとは?
オリエント急行殺人事件で結構気になったのがレスリー・オドム・ジュニアさん演ずるアーバスノット医師。あのあとどうか幸せになって欲しい。レスリーさんは去年トニー賞のミュージカル主演男優賞をとっていてこれからもっと期待の俳優さんなので日本語Wikiはよ。(乞食) pic.twitter.com/4GvO8Vyqnj
— しえら (@sierachan) December 11, 2017
原作では医師の名前は「コンスタンティン」2017年版で「アーバスノット」と名前が変えられていました。
アーバスノットは人種差別が強く残るアメリカの時代の黒人。
白人であるメアリ・デブナムと親しい関係で、偏見が強い時代背景での人種を超えた恋愛が描かれていました。
また、アームストロング大佐との関係は「上官」「部下」となりました。
アームストロング大佐は彼が大学で医学を学ぶ支えとなってくれ(ポワロは医師となる環境の困難さを指摘)、
さらに大佐の家にいたガヴァネスのメアリ・デブナムと運命的な出会いをするなど、戦友を超えて人生を劇的に変えるきっかけを与えた存在となっていました。
医者のセリフの意味は?
医者のアーバスノットは射撃の名手で、銃を手にした彼が、ポアロを殺そうと思えば簡単に殺す事ができました。
しかし、至近距離で外した上に、その後も撃ち殺すことなく、医者とポアロはもみ合いに。
アーバスノットは愛する人達を守るために、真相を暴こうとするポアロが邪魔で、「ポアロさえいなければ」と思う気持ちがあったのでしょう。
そういう気持ちから、「なぜ死んでくれないんだ」という言葉が口から出たのでしょう。
ポアロを簡単に殺せる筈のアーバスノットはポアロと争っても、殺す事も致命傷を与える事もできていませんでした。
死んで欲しいと思っても、殺す事はできなかったのです。
【オリエント急行殺人事件】秘書はなぜ横領の書類を燃やした?
次にラチェットの秘書で、横領も働いていたマックーン。
彼も文書を燃やすなど、不可解な行動がありました。その理由について解説していきます!
秘書・マックイーンとは?
映画『オリエント急行殺人事件』ジョニー演じるラチェット・ロバーツの秘書兼翻訳にジョシュ・ギャッド決定♪https://t.co/sqAyvoi8Iy pic.twitter.com/2KRnbjq1dr
— vanessa119 (@vane119) October 21, 2016
30歳前後の青年でラチェットの秘書。名前はヘクター・マックイーン。
ラチェットとは約1年前にペルシャで知り合い秘書となりましたが、ラチェットとのプライベートでの関わりははあまり見られません。
ラチェットの秘書として、帳簿を管理もしています。ちなみに、アルコール依存症で劇中でもアルコールを飲んでいました。
また、旧作は痩せているアンソニー・パーキンス、新作を体格の良いジョシュ・ギャッドが演じています。
マックイーンが書類を燃やした理由は?
ラチェットの秘書として、帳簿を管理していたマックイーン。
劇中では横領していた秘書が書類を燃やしつつ逃げるシーンがありました。
そのシーンの意味は何だったのでしょうか?
この行動の意味については、個人的に、捜査をかく乱する為の偽装ではないかと考えています。
捜査を撹乱するための偽装だと仮定すると、あの行動の意味として考えられるのが、自分を疑わせること。
皆とつながってしまう要素であるアームストロング事件から目をそらす為に、横領が動機に見えるように帳簿をわざと燃やして逃走。
自分が一番怪しい人間に思われるようにする為だったのではないでしょうか。
また、秘書のマックイーンは、医者のアーバスノットがアリバイを証明してくれるので、怪しくても犯人と断定されないという自信があったのかも知れません。
その自信があったから一番怪しい人物になって、操作を攪乱しようとしたのではないでしょうか
横領を本当にやっていたか映画ははっきり描いていませんが、父を破滅させる事になった憎い悪党への復讐のような気持ちでも、横領したかも知れません。
アルコール依存症という、人間的に弱いところがあるようだったので、計画とは別に横領もしていたのかもしれませんね。
ラチェットの部屋の紙を燃やしたのはなぜ?
真っ黒な紙に火を近づけると文字が出現!新しい形の“あぶり出し”が魔法みたいでおもしろい♩ https://t.co/DNJMA4YIQw @ISUTA_JPさんから pic.twitter.com/FWsUByVuze
— isuta (@ISUTA_JP) November 4, 2017
被害者であるラチェットが燃やした紙に書かれた文字を、ポアロが帽子の型とランプを使って燃やして浮かびあがらせるシーンがありました。
あのシーンではどういう意味があったのでしょうか?また、どういう原理で文字が浮かびあがったんでしょうか?
あのシーンの意味としては、残されたメモに何か犯人の証拠となる文字が書かれていると推理したポアロがその文字を浮き上がらせるために、燃やしたのです。
ちなみに、あの文字が浮かび上がる原理としては、簡単にいうと”あぶり出し”の原理を使っています。
インクなどの液体が染みこんだ部分が乾くと、周りの紙よりもかえって水分が少なくなって、そこだけ他の紙の部分よりも焦げやすく(発火点が低く)なります。
その原理を知っていたポアロは残された紙を燃やすことで、一瞬だけ映る文字を解読しようとしたんですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は、「オリエント急行殺人事件」の医者のセリフの意味や秘書の行動、さらに、燃やした紙の意味について解説しました!
今回の「オリエント急行殺人事件」はこれまでの作品に加えて、オリジナルのシーンも多かったですね。
そのため、これまでの作品が好きだった人にとっては、少し消化不良な部分もあるかもしれせんね。
「オリエント急行殺人事件」について合わせて読みたい記事はこちら!
>>【オリエント急行殺人事件】相関図や関係図まとめ!部屋割りや登場人物についても
>>【オリエント急行殺人事件】ポアロの恋人?カトリーヌは誰なのかについて
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※本ページの情報は2021年4月時点のものです。
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