【塔の上のラプンツェル】毒親ゴーテルの最後は？家族やかわいそうな過去についても

アニメ
2020.05.01

ディズニー作品でも根強い人気を誇る「塔の上のラプンツェル」。

グリム童話の「ラプンツェル」を原作としており、主人公のラプンツェルは、破天荒なお転婆な女の子で大人気です。

作中では主人公のラプンツェルを育てたゴーテルという女性が登場します。

最後はラプンツェルの魔法が解け、消えたように見えました。

彼女の最後はどうなったのでしょうか。

今回はゴーテルの最後と彼女の家族、そして知られざる悲しい過去についても合わせて解説していきます。



【塔の上のラプンツェル】ゴーテルの最後はどうなった？

ラプンツェルの毒親・ゴーテルとは？

ゴーテルは主人公・ラプンツェルが暮らす塔に出入りできるただ一人の人間。

塔に出入りする時は歌うように彼女に語り掛けて長い髪を下ろしてもらい、それを昇降機代わりに使っている。

大きな黒い目に、パーマのかかった黒色の髪の毛、そして深みのある赤色の服を着ているのが特徴の女性です。

本来は400歳の老婆ですが、頭の回転が速く、ずる賢く執念深い性格で、どんな病気も治す金色の花の力を利用して、若さと美貌を維持しています。

若さを維持するために利用していた金色の花がコロナ王国の妊娠中の王妃が病気になったことにより摘まれてしまいます。

そのため、花の力を髪に宿して産まれてきた赤ん坊のラプンツェルを誘拐し、その力を利用するようになります。

それから、ラプンツェルの育ての親となり、ラプンツェルを塔に閉じ込めるようになります。

ラプンツェルに対して愛情というものは全く持っておらず、ラプンツェルを「お花ちゃん」と呼ぶのも、金色の花の代用という意味で使っているから。

ラプンツェルが外の世界に興味を持った時には、

外の世界がどんなに恐ろしいか、どんなに大事に思っているか、

そしてラプンツェルがどんなに無力かを話すことで押さえ込もうとしています。

また、ゴーテルは、ヴィラン（敵役）でありながら、ラプンツェルに対し笑顔を見せたり、プレゼントの絵の具を手に入れるために３日間もかかる場所へ行こうとしたりと、意外と優しい一面があります。

そのため、同情の声が多い珍しいヴィラン（敵役）でもあります。

ただ、ゴーテルは、魔法を使うわけではなく、ラプンツェルの髪の毛に宿る「どんな病気も治す金色の花の力」を使って、若さと美貌を保っている一般的な人間であるため、ヴィラン（敵役）としての人気はあまり高くないようです。

このように、ゴーテルは、人間としては同情の声が上がるほど、良い意味でも悪い意味でも人間としての魅力があるキャラクターなのです。

ゴーテルの最後はどうなった？

結論からお伝えすると、ゴーテルは最後、灰になって消えてしましました。

ゴーテルが灰になってしまうまでの流れは次のようになります。

塔の中に18年間閉じ込められていたラプンツェルは、ゴーテルから塔の外へ出ることを禁じられていました。

外の世界に憧れを持つラプンツェルは、塔の中に大泥棒のフリン・ライダーが逃げ込んできたことで、誕生日の夜に遠くの空に現れる無数の光を見に行く手伝いをするように頼みます。

こうして、ゴーテルの言いつけに背いたラプンツェルは、外の世界に飛び出すことに。

事態に気付いたゴーテルは、フリン・ライダーに裏切られたスタビントン兄弟に協力させて、ラプンツェルを連れ戻すように仕向けます。

ゴーテルは、ラプンツェルを連れ戻し、フリン・ライダーをコロナ王国の衛兵に逮捕させることに成功しますが、脱出したフリン・ライダーが再び現れたことに怒り、ナイフで刺してしまいました。

しかし、最後の力を振り絞ったフリンは、ラプンツェルを解き放つために髪の毛を切り落としてしまいます。

ラプンツェルの髪の毛に宿る金色の花の力が失われ、それまで止まっていた年月が一気に襲い掛かったことで、ゴーテルは老化していきパニックに陥ります。

そして、ラプンツェルのペットのカメレオン・パスカルが引っ張ったラプンツェルの髪の毛につまずき、塔の下に転落してしまいます。

ゴーテルは、落ちる途中で身体が老化に耐えられなくなり、肉体が灰になって滅び去ってしまいました。

ゴーテルが金色の花を初めて見つけたのは冒頭でナレーションがあったように数世紀前。そして彼女の年齢は若くしているものの、400歳。

それほどの高齢だったからこそ、時の流れに逆らうことができず、金色の花の魔法が解けたと同時に、ゴーテルは老化し、そのまま灰になってしまったようです。

一部の人はゴーテルはラプンツェルに優しくする場面が多いため、一見すると実は良い人なのではという意見もあるようです。

ただ、ゴーテルは、王様や妃様から大事な一人娘のラプンツェルを誘拐し、塔の中に18年間閉じ込めていたんです。しかも自分の若さのためだけに。

これはあまりにも身勝手ですし、許されることではありません。

ゴーテルは、人間の欲を体現していて、現実にも存在しそうな恐ろしいヴィラン（敵役）です。反面教師として学ぶというのが良さそうですね。

今回、塔から落ちてなくなってしまうという少し残酷な死を遂げたゴーテルですが、実は、彼女には家族の存在が存在します。

そして、こんなにも欲の強いゴーテルがどのようにしてラプンツェルを18年も育てて信頼を得ていたのか気になるのではないでしょうか。

ここからは、そんなゴーテルの家族と彼女の過去について解説していきます。

ゴーテルの家族やかわいそうな過去について

ゴーテルは三つ子の三女

2018年にDisneyから公式で発売された

「みんなが知らない塔の上のラプンツェル-ゴーテルママはいちばんの味方-」

この作品の中でゴーテル視点で映画「塔の上のラプンツェル」が描かれる小説が存在します。

その中で、ゴーテルの幼少の頃が描かれており、家族が登場しているのです。

ゴーテルの家族の家族は次のようになっています。

死者の女王と呼ばれる魔女であり母親：マネア

三つ子の長女：ヘーゼル

三つ子の次女：プリムローズ

三つ子の三女：ゴーテル

ゴーテルは、森を取り巻く魔法のバラで囲まれた、生きている者と魔女しか入れない森に住んでいました。

そして、その森には死者の女王と呼ばれるマネアという母親もおり、ゴーテル同様に金色の花により永遠の若さを保っていました。

また、長女のヘーゼルは、青の目と銀髪の内気で優しい女の子で、次女のプリムローズは、緑の目と鮮やかな赤毛の元気な子でした。

通常、魔女の世界では、そっくりの三つ子は神々に愛され、魔力も数倍になると信じられていたそうですが、ゴーテル達の姿や性格が全く違いました。

そのため、「とんでもないできそこないたち」と呼ばれていたそう。

母親のマネアは、一日の大半を地下室で魔術に没頭しており、ゴーテル達を放りっ放し。

しかし、そんな状況でも、ゴーテルは、母の跡を継いで死者の女王になりたいと思っていました。

そんな夢を抱くゴーテルでしたが、魔女である母親は魔法を教えてくれず、不満を持つようになります。

そして、次第に永遠に死なない人生をどう過ごせばいいのか、森の外の世界を見たい、自分の人生を生きたいと思うようになるのです。

この姿、どこかで見覚えがないでしょうか。

そう、これはまさに、塔から出たい、自分の人生を生きたいと考えているラプンツェルと同じなのです。

ラプンツェルにしてしまったことをゴーテル自身が経験しており、なるべく自由に生活させていたのも、こういった経験からだったからなのかもしれません。

そして、ある日、母親のマネアは、跡を継ぎたいゴーテルと、それを嫌がるヘーゼルとプリムローズに、血を飲ませて魔法の力を授けようとします。

しかし、マネアが嫌がるプリムローズを亡き者にしようとしたため、助けようとしたゴーテルはランプの火を金色の花に投げ込みます。

それにより、マネアの美しい顔が老けて、更に炎に包まれて消えてしまいます。

その後、母親を手にかけたゴーテルは、罪悪感と後悔で悩みながら三人姉妹で仲良く暮らそうとします。

ただ、母親の呪いの魔法の竜巻によってヘーゼルとプリムローズが弱っていき、二人の姉も失ってしまいます。

ゴーテルは、金色の花を利用して、ヘーゼルとプリムローズを復活させようと奮闘していきます。

ゴーテルが魔女なのに魔法を使えない理由は、血を分けてもらう前に、母親を手にかけてしまったからでした。

毒親に見えていたゴーテルですが、このような過去を知ってしまうと少し同情したくなるのも分かりますね。

ただ、同じような思いを自分の子にはしてはいけないのではないでしょうか。

ゴーテルのかわいそうな過去

映画「眠りの森の美女」に登場したマレフィセントに、金色の花をあげようと、マレフィセントの親友マーサ、ルビー、ルシンダという３人の魔女が、ゴーテルに協力しようとやってきます。

その最中、コロナ王国の王妃が重病にかかったため、花を奪いに兵士が攻めてくるという情報を得たゴーテルは、住んでいた死者の王国を捨て、金色の花を持って美しい豪邸に移り住みます。

しかし、ゴーテルを騙していた３人の魔女は、金色の花の大半を奪ってしまうのです。

それから、「塔の上のラプンツェル」の冒頭の話へとつながり、再びコロナ王国の王妃の病気がぶり返したため、金色の花を取りに兵隊がやってくるのです。

全ての金色の花を失ったゴーテルは、若さを保つため、二人の姉妹を生き返らせるために、魔法の力の宿った王妃の子供ラプンツェルを誘拐することを計画。

見事にラプンツェルを誘拐したゴーテルですが、恨みや憎しみは増えていきます。

コロナ王国の兵隊が自分の国をめちゃくちゃにし、自分の大事な花を奪い、そして生まれたのがこの赤ん坊。

この赤ん坊は自分の大事な花だ。誰にも渡さない。

母のアマネが生きていたらコロナ王国を破壊していたから、誘拐するだけで終わらした私に逆にありがたいと思って欲しい

そんな心の歪んだ考えになっていくのです。

また、ラプンツェルを見るたびに、王国の王妃を呪う描写もあります。

ゴーテルは、ラプンツェルを育てるのが難しいと感じたため、３人の魔女に協力をしてもらうことに。

魔術でラプンツェルの記憶を消して、ずっと前から自分と塔に住んでいると思わせ、自分を愛してくれているのは母親のゴーテルだけという考えにさせる魔法をかけます。

ラプンツェルがゴーテルを慕っている理由はこういうことだったんですね。

また、ラプンツェルが18歳になり魔法の力が大きくなるまでの間、３人の魔女により、夢の世界で優しい母親のゴーテルと、カメレオンのパスカルで楽しく暮らすと夢を見続けさせる魔法にかけられます。

再現性を出すため、夢の中で書いた落書きは、現実の塔にも反映させる徹底ぶり。

そしてラプンツェルが18歳になる頃、ラプンツェルの髪の毛の力で二人の姉を蘇らせようとするゴーテル。

しかし、マレフィセントが亡くなってしまったことにより、３人の魔女は夢の中に閉じ込められてしまうのです。

それにより、ラプンツェルは目覚め、ゴーテルは自身の力でラプンツェルを育てることを余儀なくされてしまいます。

ここから、映画「塔の上のラプンツェル」の「ラプンツェル〜、髪の毛おろ〜して〜」というゴーテルのセリフへと繋がっていきます。

これまでの話をまとめると、ゴーテルがラプンツェルから信頼を得ている理由は、

マレフィセントの親友マーサ、ルビー、ルシンダという３人の魔女により、魔法の力でゴーテルを信頼させていたからだったのです。

これまでの話を知ると、ゴーテルの印象が少し変わるのではないでしょうか。

ゴーテルがラプンツェルに行ってきたことは、魔法による洗脳ですし、許されるものではありません。

ただ、ゴーテルは、姉の二人が大好きで優しい一面もあり、大事な花を奪われた経緯や過去などもあり少し同情できる部分もあるかもしれません。、

もし、親へのコンプレックスや悲しい過去がなければ、ラプンツェルにも優しく接することができたのかもしれませんね。（その場合、誘拐もしない気はしますが。。。）

そう考えると、ゴーテルはとても悲しい最後を遂げるヴィラン（敵役）です。

まとめ

いかがだったでしょうか。ゴーテルの最後と彼女の家族、そして知られざる悲しい過去についても合わせて解説しました。

意外と悲しい過去を持ったゴーテルに印象が変わったのではないでしょうか。

ただ、ラプンツェルに行ってきたことは酷いことなので、反面教師にしていきたいですね。

あなたはゴーテルに関してどう感じたでしょうか？ぜひコメントで教えてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました！

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