【プラダを着た悪魔】最後に2人が笑うのはなぜ?結末の意味や原作との違いについても

映画・アニメ

2006年に公開された映画「プラダを着た悪魔」

主人公はアン・ハサウェイ演じるオシャレに興味のない女性アンディ。

一流ファッション誌“RUNWAY”のカリスマ編集長ミランダ・プリーストリーのアシスタントとして恋や仕事に奮闘するストーリーです。

ミランダの元を去ったアンディは、その後他社の面接の帰りにミランダと一度遭遇しています。

その時アンディはミランダに笑いかけ、ミランダのほうも一人で車の中でニヤリと笑う、そんな印象的なラストシーンでした。

この2人の笑顔にはどんな意味があったのでしょうか?

またアンディがランウェイを去るきっかけとなった「ミランダ失脚計画」は原作とは内容が違います。

そこで今回は、「プラダを着た悪魔」で最後のアンディの笑顔の意味や原作との違いについて解説します!

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【プラダを着た悪魔】最後の結末で2人が笑う意味は?

ミランダが笑った理由は?

映画の結末では出世街道間違いなしのアンディが、ミランダの元を離れて夢だった大手新聞社への転職を果たします。

ミランダとの別れ方は決して円満な「サヨナラ」ではありませんでしたが、なんとアンディのことを新聞社に推薦していたミランダ。

そしてラストシーンでアンディーと偶然再会したミランダは、そっけない態度でさらっとしつつも口元は微笑んでいました。

これはどのような意味の笑顔なんでしょうか。

アンディがミランダの元を飛び出して行く前ミランダは彼女に「あなたは私と似ているのよ。」と言います。

これはおそらくアンディに対して自分と同じように、野心がありそれに伴うスキルがあるということを認めていたと言うことです。

そして、自身の選択次第で誰もが羨む地位や仕事を手にするか、自分の夢や大切な人たちとの幸せを掴むのか、選択することができる状況であるということも。

つまり最後に微笑んだミランダは、アンディに対して「自分とは違う選択をしたけれど、あなたの決断を尊重するわ。がんばりなさいよ。」と言うようなエールを込めた笑みを浮かべたんだと思います。

似ていると思ったからこそ自分とは違う選択をして幸せそうにしているアンディを見て、嬉しいと思ったのかもしれません。

アンディが笑った理由は?

ミランダはアンディが次に受けた新聞社で「…あの子を雇わないのは大馬鹿…」とFAXのような紙を送っています。

アンディが新聞社のミラー社の面接を受けに行くと、ミランダから編集長に推薦してくれたことを知ります。

そこでアンディはミランダに本当に認められていることを知るのです。

アンディの最後の笑顔について、アンディは悪魔のようなミランダもそんなこと(人を推薦すること)もするんだという思いとともに、今まで仕事を教えてくれて、自分の進む道を明確にしてくれた。

そんなミランダへの感謝の気持ちを微笑みで表現したのだと思います。

お互い認め合った、認め合えた微笑だったのではないでしょうか。

アンディが辞めようと思った理由は?

そもそも、アンディが辞めようと思った理由は「どうしても共感できない部分があったから」。

アンディがミランダのことを必死で助けようとしたのは、離婚のことや子どものことに悩んでいる姿に、鬼編集長のミランダに人間部分を感じ、共感したから。

そしてアンディがミランダの元から去ったのは、ミランダに“どうしても”共感できない部分があったから。

ミランダは、ナイジェルを(結果的に)裏切って自分の身を守ったことと、アンディがエミリーを裏切ってパリに来たこととを「同じことだ」「自分と似ている」と言います。

「この世界で生きていくためには(周りの人間を踏み台にしていくことは)必要なことだ」

と言いきっていて、アンディはその部分にどうしても共感できませんでした。

アンディにとってエミリーを裏切ったのは、ミランダからの命令で「仕方のなかったこと」で、よく考えて見ればミランダのように周りの人を犠牲にしてまで、ファッションの世界にすべてをかける気合いは自分にないことに気付いてしまったのです。

 

また、アンディが

「でももしこの世界が私の望まないものだとしたら?もし私はあなたのようには生きたくないとしたら?」

と言ったことに対し、ミランダが

「バカを言わないで、みんな私たち(ファッション業界のトップの人たち)みたいになりたいと思ってるわ」

と返しており、こう言った考え方にもアンディは共感できず、ミランダの元を去るという決断に至ったのだと思います。

「ミランダ失脚計画」は原作と違う?

今作で、ミランダ とアンディの別れのきっかけとなった「ミランダ失脚計画」は原作には存在しません。

原作でのミランダとの別れ方は、交通事故に遭っていた親友・リリーの存在がきっかけとなります。

アンディがパリに滞在中、リリーは飲酒が原因の交通事故に遭い昏睡状態に陥ります。

その際アンディの家族と友人が電話で戻ってくるように彼女の背中を押したのです。

ちなみに別れ際も映画では携帯を噴水に投げ込んで颯爽と去っていきますが、小説では人前でミランダに対して暴言を浴びせると言う壮絶な別れとなっています。

またアンディはランウェイを去った後、残った服を売り、その後の小説家生活の備えにしています。

さらに昔短編小説を売り出した出版社に戻りつつも、他の会社の雑誌のフリーランスのポストについて話し合ったり、映画とは違うスタンスではありますが、自分のスタイルを貫いていく様子が描かれています。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は、「プラダを着た悪魔」で最後のアンディの笑顔の意味や原作との違いについて解説しました!

最後の2人の笑顔の意味については、お互いが認め合ったからこその、笑顔だったんですね。

また、映画は原作と違うテイストで描かれている部分もあるため、気になる方はぜひ原作を呼んでみてはいかがでしょうか?

 

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